小学生クラス

低学年クラスについて

日本をはじめ、アジア、アフリカ、ヨ-ロッパなどの様々な昔話や神話、聖人伝などのお話から始まります。その後、水に浸した画用紙と水彩絵具を使って、お話をテ-マにした色彩ドラマを体験していきます。世界には昔から語り継がれてきた沢山の心温まる素晴らしいお話があります。そのようなお話を耳で聴くだけでなく、画用紙の上で繰り広げられる色の本質的な力を通して、お話の大切なエッセンスをさらに感覚的、体験的なものとして子供たちの心に届けることがこのクラスの目標です。幼児や低学年の子供たちの心は、まだ精神世界との自然なつながりを持って過ごしていると言われています。お話の中に登場する神々や天使、鬼、小人、動物たちとのやり取りの中で、主人公の心に芽生える優しさや力強さ、忍耐、勇気、思いやりなど、そういった「精神的な熱と輝き」を、水彩活動を通して子供たちの心に届けていきたいと思います。

お話の中で主人公が抱く様々な感情。
喜び、やさしさ、勇気、祈り。
色の本質を大切にした水彩制作を通して、主人公たちの心の様を体験していきます。

聖人伝「聖フランシス」より
 年老いたフランシスの目は見えなくなり、耳は聞こえなくなり、体は自由に動かなくなってしまいました。それでも周りでさえずる鳥たちや川のせせらぎ、あらゆる生き物や人々のぬくもりを感じていました。世界の兄弟姉妹たちに囲まれて、フランシスの心は喜びと優しさに満ち溢れていました。
インド昔話「五色の鹿」より
 その鹿はあまりにも美しすぎたので、人間から身を隠すように深い森の中に住んでいた。ある時、溺れかけている人間を命がけで助けたが、その人間は欲に目がくらみ、その鹿の居場所を国の王様に教えてしまった。恩を忘れたその人間に五色の鹿がとった行動とは…。

中高学年クラスについて

 子供は9歳頃になると、メルヘンや童話よりも科学や歴史などを基礎とした現実的なお話に魅かれ始めます。それは子供たちがより地上的な物事に目覚めてきているという成長の証しであると言えます。このクラスでは、宇宙の始まりから生命の進化、人類の誕生、世界の歴史へと話を進めていきながら、絵画造形活動を行っています。そのような活動を通して、宇宙の誕生から今日までの壮大な時の流れの中に私たちが今存在しているという、人類の一員としての広い意識を子供たちに掴んでもらいたいと考えています。また、日本の歴史も取り上げ、他文化から多くを学びながらも、太古の森から授かった叡智を大切にしてきた日本文化についても造形活動のテ-マとして取り上げていきます。

中高学年クラスでは絵画造形活動と並行しながら、様々なテ-マに迫っていきます。

地球史「哺乳動物の繁栄」
地球進化の中で「愛」はどのように進化していったのだろう。
人類史「火を獲得した祖先たち」
安全な樹上から下りて二足歩行へと向かった祖先たち。なぜ彼らは危険を冒してまでその道へと歩みを進めたのだろうか。人間と動物の本質的な違いとは?
日本史「出雲伝説」より
人々の手により伐り倒され、削り取られた、荒廃した山々に、ヤマタノオロチは現れた。
そのオロチの正体とは?
そして、出雲の人々が残した叡智とは?
世界史「古代インドのアショ-カ王」
乱暴な王様として知られたアショ-カ王は、隣国との激しい戦での惨状を目の当たりにし、
深い後悔の念に落ち、大地に崩れ落ちた。
しかし、彼は再び立ち上がった。
真の平和を求めて彼が行ったこととは?